買った買った買った
■昨年DTM環境の紹介記事をチラッと書いた訳ですが、その後一年ちょっと経っていろいろとソフトを導入してます。雑誌等でもちらっと触れさせて頂いていましたが、よく使う物を中心に個々について少し掘り下げてみようかなと思います。環境構築の一助にでもなれば。
※感想は飽くまでも主観的なものです。
■Apple Logic Studio 9
結局Studioにアップグレードしました。最大の理由はプレスマスターの納入にDDPが使いたかったから。つまりWaveburner狙いだったのですが……。どうもこのソフト、CD-Text周りの挙動がおかしい上に、DDPエクスポート時はCD-Textを含めないオプションが無効になるというくせ者らしく、最終的にはCD-DAで納入という事態に。
最大の収穫はというと物理モデリングエレピ音源EVP88。これはほんとによく使います。プロジェクトテンプレートの時点で既に刺さってます。ローズピアノをマイク収録したライブラリはどうしても打鍵の音が混じるので、モデリングのクリアさはありがたいところ。トレモロを深くしてPadみたいに使ったりも。他にはSpace Designer、Delay Designer、AdLimiterなんかが便利。
■Native Instruments KOMPLETE7
NIが誇る総合ソフトウェアパッケージ。年末にKORE2とセットになった投げ売り品を購入。いろいろ入ってますが、主に使うのは以下のソフト。
■KONTAKT4
デファクトスタンダードなサンプラー。よく使うのは付属ライブラリにあるドラムやVSL系の音源、K7に付属する「Berlin Concert Piano」と個別に買い足した「Scarbee Jay-Bass」。Berlin Concert Grandはベヒシュタインのピアノを収録した物だそうで、アタックが強めで高音域が奇麗な印象。私はコンプ掛けたがり症候群なので、最初からこのぐらい明るくて歯切れのいい音だと手間が無くていいです。#逆にベーゼンドルファーやヤマハのピアノを収録したライブラリはあんまり作る曲にマッチしてくれない印象。
■Massive
ウェーブテーブルシンセ。リード・ベース類のシンセはこればっかり使ってます。これとOmnisphereでなべて世は事もなし。NIのシンセは大抵そうなのですが、ひたすらプリセットがくどいのが難点。凝りすぎててプリセットからのエディットめんどくさいです。「このシンセではこんなことができます」っていうアピールは良いんですが、もう少しベーシックなプリセットがあっても良いのでは…と思わないこともない。D&Dで簡単にルーティング出来てモジュレートの深さが視覚にも分かり易いので、音作りは楽。
他にもAbsynthとかReaktorとかFM8とか入ってますがあんまり使わないです。
■IK Multimedia Miroslav Philharmonik Classic Edition
1500円で買えたオケ音源。Kontakt VSLは弦のアンサンブルがあんまり好みじゃないので代わりに使う事が多いです。あとクワイヤ。ブラス類はちょっと…。ただこの辺りの役割はOmnisphereに奪われつつあります。そろそろお役御免でしょうか。
■Spectrasonics Omnisphere
メモリを貪って活動するモンスター。
まだ導入したばかりでそれほど使い込んではいないのですが、パラメータを弄ったときの変化が解りやすく音作りが楽しいシンセです。どちらかというとパッド・飛び道具系。パッチは基本的にエフェクトやリリースの調整をしないと曲が全部Omnisphereに持っていかれてしまう感じがします。普通の音があんまり入ってないのですが、クワイヤ、弦アンサンブルはすごく使いやすい音が入ってます。パンをランダムモジュレーションするとノートオンごとにパンを振り回してくれるので、アルペジオ的なフレーズを鳴らす時に使うと広がりのある音になって良いです。そこからさらにピンポンディレイで飛ばすと宇宙。
■Focusrite LiquidMix
外部DSPを使ったEQ、コンプレッサープラグイン。コンボリューションリバーブと同様の原理で、機器から録ったインパルスレスポンスを元に動的に元の機器をシミュレートするソフト。ものすごく高頻度で使っていたのですが、Firewireポートが足りずハブ経由でオーディオインターフェースと併用すると格段に安定性が落ちるので現在休眠中。プラグインでは他に見た事が無いAvalon Designのイコライザーとか使えて良かったんですけどね。ちなみに国内ではもう取り扱い終了です。TDM版が出ていることですし、どうせならNative版も出してほしいところですが……。今のマシンにはインスコしていないのでスクショ無し。
■Waves Renaissance Maxx

言わずと知れたWaves。円高につられてついつい…。主に使うのはREQ、RComp、RVerb、RDeEsser、それからオマケのWaves Tune-LT。REQはよく切れるし、ブーストしても違和感が少ないので重宝します。RCompもUIは独特ですが、扱いやすくて音も素直な感じです。サイドチェインOK。RVerbはプレートリバーブがすごく良い感じに掛かってくれるのでよく使います。ディエッサとTune-LTはボカロ用。ただTune-LTはテンポチェンジに追従しようとして変な挙動を示すのが悩みどころ。
■IK Multimedia T-Racks-3 Vintage Tube Compressor/Limiter Model 670
T-Racksのバンドル類は買ってないのですが、20ドルで単品売りされてたのを購入したもの。泣く子も黙るFairChild 670のエミュレーションプラグイン。私は主にバスコンプレッサーとして使ってます。ドラムバスとマスター。
ちなみにマスターに刺さってるプラグインは、ここ最近はこんな感じ。
(Gain)→REQ(6バンドEQ)→T-Racks3 VC670(コンプ)→REQ(6バンドEQ)→Expander(エキスパンダー)→AdLimiter(リミッター)→T-Racks3 Meter(スペアナ)最後二つのエキスパンダーとリミッターはLogic付属のやつです。リミッターで音圧を稼ぐというよりは、VC670のメイクアップでぶち上げて、潰れたピークをエキスパンダーごっそり持ち上げるイメージで。#でもそういえばここ暫くはあんまり自分でマスタリングしてなかったような…?
■d16 Group Silverline Collection
グループバイで1個買ったら6個貰えたもの。何がヤバいってDecimortがヤバいです。 ドラムやベースに薄く掛けるだけですごく存在感が出ます。ビットクラッシュせずにフィルターとして使ってもよし、オートメーションでフィルインに使ってもよし。汚し系プラグインのわりには多芸で汎用性高いです。Toraverbもリバーブ他に持ってなければ良さそうですが、癖があって曲を選ぶような印象。
■よく使うコンプ
使うのは主に3種類で、頻度としてはWavesルネコンプ>Logicの付属コンプ>TR3 VC670(≧Liquid Mix)。
ルネコンプは自然なコンプレッションで、とりあえずコンプとしてほぼすべてのパートに刺さります。サーキットタイプはOpto、WarmスイッチはOnで使うことが多いです。リダクション中のアタックを検知してくれるオートリリースコントロールがあるので、ピアノなんかにも使いやすいです。アタックを目立たせる方向で使うといい感じ。
Loginの付属コンプは逆で、リリースを持ち上げたい時に使います。サーキットタイプはPlatinum、FET、ClassA_Uあたりが好み。個々のドラムやベースの音作りに。 例えば計画都市のスネアはこのコンプ。
最後のTR3 VC670はドラムバス全体をまとめたり、マスターで音圧稼ぐのに使ってます。シングルバンドコンプの方が音圧が稼げる気がしてきたので、最近はマルチバンドコンプはほとんど使わなくなりました。キックとベースを馴染ませる目的で、この二つをバスに出して低域だけコンプレッションすることはたまにあります。あとにボーカルトラックの調整に使うぐらい。
■よく使うEQ
WavesのルネEQが殆どです。面倒臭いときやスペアナを見たい場合はLogicのミキサーウインドウからダブルクリックで刺せる付属チャンネルEQを使うことも。ただどちらにしても正直あんまりこだわりは無いです。今後強化するとしたらここになるんでしょうかね…。
■よく使うリバーブ
最近はいろいろ試してますが、よく使うのはWaves RVerb、TC Electronic M40、Native Instruments REFLEKTORあたり。割と気分で決めちゃう部分もあるのですが、ホール系はM40、プレートリバーブはRVerb、どっちもしっくりこない場合はIRリバーブでプリセット祭りみたいな感じです。
どう見ても散財しすぎです。本当にありがとうございました。買ったからにはちゃんと活用しますλ…
